「バイク買取業者と思われる不審なチラシが、勝手にバイクに貼られていた」ということは、2013年ごろからネットで話題にされていました。
一人だけでなく全国各地で多くの人が同様の経験をしていたのが、その不審さを募らせる大きな原因ともなりました。
そのチラシには、バイクを「〇〇万円で買い取ります」と手書きで記入されているとのことで、それ以外には店名と「駅から◯分」という情報だけで具体的な住所や担当者名などは何も書かれていなかったそうです。
実際にチラシを貼られた人のなかには、ネットを駆使して店の在り処を探した人もいたそうです。
ところが、どんなに探してもそれらしい店は見つからないか、もしくはその住所にはバイク業者とはまったく関係のない企業が入っていたと言います。
そんな不審なチラシですが、いったいどんな目的があるのでしょうか。
はっきりしたことはわかっていませんが、いくつか「こうではないか?」という説があります。
一つは、バイク窃盗団の下見ではないかという説です。
このチラシが貼られていたバイクのなかには、値がほとんど付かないような古いバイクもあるにもかかわらず相場より法外に高い値段が付けられていたケースもあります。
つまり、価格は本物ではなくそれっぽく見せるためのダミーだという説です。
とりあえず目星を付けたバイクに買取業者を装ったチラシを貼り、数日経っても貼られたままだったら長期間放置されているバイクだとわかります。
そこで、回収業者を装いトラックで堂々と運び去るという手口です。
チラシに記載された文言は日本語ですが、ところどころおかしな文面もあったという噂もあり、海外の窃盗団の仕業という説が有力になりました。
一方、本物の買取業者のチラシという説もあります。
ただ、こちらのケースでは相場と比べて法外に安い値段とのことです。
手あたり次第に安いチラシを貼りまくり、連絡してきた人から安く買い叩いてやろうとの魂胆ではないかとの見方がありますが、こちらも真相はわかりません。
本当のところはわかりませんが、少なくともまともな買取業者のチラシではないことは確かなようです。
そもそも他人の敷地に勝手に入ってチラシを貼るような人間ですから、たとえ「売ってもいいかな」と思う値段でもかかわらない方が身のためでしょう。
また、窃盗団の可能性を考えるならバイクだけでなく家自体の防犯にも注意した方がよいです。
バイクを放置していたのなら、人の目の付かない場所に移動させましょう。
また、勝手に敷地に入られて気づかないということは、その時点で防犯に問題があるとも言えます。
プロの窃盗団の仕業としたら、早急に家全体の防犯を見直すべきでしょう。