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運転の負担を軽減してくれるハンズオフ機能とは

ハンズオフ機能とは、ドライバーの負担軽減を目的として自動車に搭載されているアシスト機能のことです。
これまで一般的だったアシスト機能としては「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」が挙げられます。
これは、自動車がセンサーで前後の車両を感知して、自動的にアクセルとブレーキを操作してくれるというものです。
ハンズオフ機能では、ACCの機能に加え、複数のセンサーを通して車線情報を読み取り、必要なハンドル操作をコンピュータ制御で行ってくれます。
ですから、ドライバーとしてはハンドルを常時握っている必要がなくなり、手放しで運転ができるようになるわけです。

ハンズオフ機能は、もともと高速道路で渋滞中のドライバーを補助するということを念頭において設計・実装された機能です。
渋滞中に少しよそ見をしていて、前後の車両との車幅間隔を誤ってしまい、追突事故を起こしてしまうというケースは少なくありません。
また、手元がくるって隣の車線にはみ出してしまい、接触事故が発生するということもあります。

こうしたリスクを避けつつ運転者の負担を軽減する上で、ACCとハンズオフ機能の組み合わせは大変効果的なのです。
とはいえ、最近では渋滞時だけではなく、高速走行時にも手放し運転ができるよう機能の拡張を図ったモデルの開発が国内外の自動車メーカーによって実施されており、これからの進歩が大いに期待されています。

ハンズオフ機能を搭載している車種を知ろう

日本国内で他のメーカーに先駆けてハンズオフ機能を搭載したモデルの発表を行ったのは、BMWです。
最初は3シリーズにこの機能が搭載されて注目を浴びました。
現在では4シリーズ、5シリーズおよび8シリーズの各モデルにもハンズオフ機能が搭載されています。
この他に、フォードやシボレー、GMなど欧米の各自動車メーカーからもハンズオフ機能搭載モデルが続々と登場しています。

国内メーカーでハンズオフ機能に関する先陣を切ったのは、日産自動車です。
「プロパイロット 2.0」と呼ばれる高性能のハンズオフ機能は、電気自動車であるSUVの「アリア」と、フラッグシップモデルである「スカイライン」に搭載されました。

この流れに、他の国内メーカーも続きます。
例えば、本田技研工業は2021年に発表した「LEGEND」に「HONDA SENSING ELITE」と呼ばれるハンズオフ機能を搭載して人気を博しました。
また、トヨタ自動車では「Advanced Drive」というハンズオフ機能を開発し、すでに市販されているモデルとしては「LEXUS」のLSおよび燃料電池車の「MIRAI」に搭載しています。