エンジンはガソリンが燃えることで金属のピストンが高速で動いており、潤滑剤が無ければすぐに焼きついてしまいます。
その潤滑剤が「エンジンオイル」です。
エンジンオイルは徐々に劣化しますので、走行距離や使用期間にしたがって交換しなければなりません。
劣化したままのオイルを使っているとエンジン自体にダメージが行き、最悪エンジンを交換しなければならなくなるため膨大な金額がかかります。
オイル交換は半年ごと、もしくは5000キロ走行ごと、などと車種によって決まっています。
オートバイの半年点検ごとにオイルを交換している方が多くいます。
ショップに任せてしまってもよいのですが、自分でやることも可能です。
その場合は自分の好きなメーカーのオイルを入れることが出来ますし、工賃分安くあがります。
自分のオートバイの状態も把握できますし、愛着も沸きますので、ぜひオイル交換に挑戦してみてください。
用意するものとしては、交換するオイル、オイルを入れるオイルジョッキ、廃オイルを入れて捨てるための容器、オイルドレンワッシャーが必要です。
オイルフィルターを交換する場合は、上記のものに加えてオイルフィルターとパッキン類も必要です。
交換する手順として、まずオイルを入れる部分のオイル注入口が開くかどうかを確認します。
意外と硬くなって開かない、ということがありますのでまず確認しましょう。
オイルを抜いた後で開かないことがわかるとどうしようもなくなります。
開かない場合は、そのままショップに持っていってください。
オイル注入口が開くことを確認したら、5分ほどアイドリングさせてオイルをあたため、車体下部のオイルドレンボルトの下に廃オイルを入れて捨てるための容器を置きます。
この廃オイル入れはオートバイ用品店で販売されていますので、買ってしまうのが楽です。
そしてオイルドレンボルトを抜き、オイルを抜きます。
エンジンもオイルも暖かくなっていますので、やけどに注意してください。
また、最初は勢い良く噴き出しますので、飛び散る可能性もあります。
新聞やゴミ袋などをなどを広げておくといいでしょう。
オイルが抜けたら、ドレンボルトについているワッシャーを交換し、締め込みます。
そして規定量の新しいオイルを入れてください。
フィルターを交換する際は、新しいオイルを入れる前に交換します。
パッキン類も交換してください。
オイルを入れたあとは、オイル量がLOWERラインとUPPERラインの間にきているか確認してください。
抜いたオイルは、たいていは燃えるゴミで処分できますが、自治体の区分を確認してください。
これでオイル交換は完了です。
考えているよりも意外と簡単にできるので、難しいイメージを持っていた人は拍子抜けするかもしれません。