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カーエアコンのイヤなニオイの原因

カーエアコンからイヤなニオイがするのは、多くの場合エアコン内部でカビが発生しているからです。
具体的にエアコンのどの部分がどうなったがためにカビが発生するのか、まずは仕組みを知っておきましょう。

エアコンは気化熱を利用して冷たい風を吹き出します。
液体は、気体に変化する際に周囲にある熱を奪って気化する性質があります。
カーエアコンでは、エアコンガスという冷媒を循環させて、それが気化したり液化したりする時に行われる熱の移動によって冷風を作るという仕組みです。

エアコンガスを循環させるために、カーエアコンの内部にはさまざまなパーツが搭載されています。
まずガスを圧縮するコンプレッサーがあり、そこで高温・高圧になったガスが今度はコンデンサーに送られます。
そこで、ファンから送られる空気や外気と接して温度が下がり気体だったガスが液化します。

液体となったガスが送られるのが、レシーバーというパーツです。
ここでは、液化したガスを一時的に貯蔵するとともに余計な水分やゴミをガスから取り除きます。

次にガスはエキスパンションバルブに送られ、ここで高圧の液体ガスを小さい穴から一気に噴射させ、低圧の霧のような状態にします。
その状態のガスが送られるのがエバポレーターです。
エバポレーターとは、その名の通り液体を気化するためのパーツで、その際にガスが大量の熱を周囲から奪います。
そこにブロアファンというパーツで空気を送ることによって、エアコンの吹出口から冷風が出る仕組みです。

上記のように、エバポレーターでは液体だったガスが気化するため、その際に周囲との大きな温度差が発生します。
その結果、エアコン内部に結露が発生しやすくなります。
それが、カビの温床となりやすいジメジメした湿気のある環境を作る原因です。

カーエアコンのニオイを除去する方法

パーツの内部でカビが発生しているため、芳香剤などでニオイをごまかすだけではニオイの原因はなくなりません。
最も効果的なのは、エバポレーターごと取り出し洗浄する方法です。
しかし、大がかりな作業になるため時間もお金もかかることになるでしょう。

もう少し簡単な方法は、エバポレーター専用のクリーナーを使う方法です。
たとえばドライブジョイの「クイックエバポレータークリーナーⅤ」は、エバポレーターの洗浄だけでなく除菌とウイルスの除去までできるので、消臭だけでなくカビの発生する原因から改善することができます。

あとは、定期的にエアコンフィルターを交換するのも効果的な方法です。
フィルターが古いままだと汚れや花粉などによって通気性が悪くなるため、エアコンの冷えが悪くなるほか、イヤなニオイを発生させたりします。
エアコンフィルターは、1万キロの走行か年に1回ぐらいの頻度で交換するとよいでしょう。