軽自動車の車庫証明は不要らしいけど本当なのか

車庫証明とはどんな書類？

車を所有するには車庫証明が必要になります。
ところが、これは普通自動車に関してのことであって、軽自動車の場合は必ずしも車庫証明が必要というわけではないということをご存じでしょうか。
ただし、「軽自動車は車庫証明が不要」と断言することもできません。
地域によって必要なところもあれば不要なところもあるという具合に、まずはお住まいの自治体のルールを確認することが先決です。

車庫証明という書類は、その名の通り車を保管する場所、すなわち車庫について証明するためのものです。
車庫証明とは略称であって、正式には「自動車保管場所証明書」と言います。

普通自動車を購入する場合、新車か中古車にかかわりなく車庫証明の届け出が必要です。
また、購入の場合だけでなく、人から車を譲り受ける時にも必要になります。

さらに、申請できる車庫の場所にも制限があり、自宅から半径2km以内の場所でないと車庫として登録できないというルールがあります。
また、車庫の場所を変更する時にも、その都度車庫証明の変更の届け出が必要です。

軽自動車に車庫証明は必要ない？

冒頭にも述べましたが、軽自動車は基本的に車庫証明を必要としません。
ただし、車の保管場所については届け出を行います。
車庫証明が必要ない理由は、普通自動車とは管轄の行政機関が異なるからでしょう。
普通自動車の場合、国に車庫証明を申請するのに対して、軽自動車は車を保管する場所の自治体に申請を行います。

そのため、自治体ごとに軽自動車の管理の仕方も異なるのです。
基本的に軽自動車には車庫証明が必要ないと述べましたが、自治体によっては必要なところもあります。

軽自動車にも車庫証明が必要になる条件がいくつかあり、各都道府県庁所在地を始め、人口10万人以上の自治体、東京や大阪のような大都市部から30km圏内にある自治体がそうです。
基本的に人口の多い都市や都市部に準ずる自治体では必要になると考えてよいですが、まれに例外もあります。
必ず管轄の自治体に確認するようにしましょう。

車庫証明を申請しないとどうなる？

軽自動車に車庫証明は不要と思い込んで必要なのに届け出を行わなかった場合、車庫証明の未届けは罰則の対象ですから、10万円以下の罰金の科刑となります。
また、うっかり車庫証明の提出を忘れていたというのではなく、2kmの上限距離を超える場所を車庫として車庫証明を取得した場合や、そのほか虚偽の内容で申請して車庫証明を取得した場合、もっと重い罰則の対象になります。
これらは俗に言う「車庫飛ばし」という悪質な行為です。

故意に車庫飛ばしをするのは問題外として、軽自動車でも車庫証明が必要な自治体もあるので、うっかり届け出を忘れていたということのないように気をつけましょう。
軽自動車の購入に当たっては、必ずお住まいの自治体に確認してください。