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自動車のエンジンに起こる「ハンチング」の症状

自動車に乗っている時に注意深く耳を澄ますと、時々エンジンに異常があることに気づくことがあります。

特にエンジンのアイドリング中に感じるのが「ハンチング」と言われる現象で、これはエンジン音が急に大きくなったり、逆に小さくなってしまったりということが不規則に起こることです。

最初は不安定なエンジンの動きに不安を感じてしまいますが、実際にはハンチングはそれほど珍しい症状ではなく、また原因も特定し易いのでそれほど慌てる必要はありません。

まず自動車の運転席に乗ってエンジンをかけたら、じっくり目の前の計器類を見てください。

一般的な自動車のパネルでは向かって右側にエンジン回転メーター、左側にスピードメーターがついています。

さらに外側に温度計やガソリン残量系がついていると思いますが、エンジンをチェックする時にはこのうち回転数を特に注目して見てみましょう。

エンジンの回転メーターは、エンジンを入れたアイドリング状態になると、軽く上に振れてそのまま小刻みに動作をします。

通常であればそこでアクセルを踏まずに放っておくことで一定のリズムで回転を続けるのですが、「ハンチング」が起こると突然上に針が振れ、また突然もとに戻ったりします。

この原因はいくつかありますが、大きくエンジン本体の問題かまたはその周辺の機器類の問題か、と切り分けて考えることができます。

エンジン内の汚れによって起こるハンチング

ハンチングが頻繁に起こる時に、まず考えてもらいたいのがエンジン内部の汚れです。
特に「ISC(Idol Speed Control)」と言われる、アイドリング時にコントロールをする動力部分が汚れると、ハンチングを引き起こしやすくなります。

このISCは車外から取り込まれた空気がエアクリーナーを抜けたあとに入り込む場所となっており、そこからスロットルボディ、エンジンという順番で入っていきます。

しかしISCは長く使用しているとエンジンの燃焼によって発生したカーボンが付着することがあり、それが不安定なアイドリングをもたらすことになります。

同様に、スロットル部分に汚れが付着しても同じようなことが起こります。
いずれにしてもエンジンの回転数がなんとなく不安定な時には、内部の吸気類に汚れが溜まっていることを疑ってみてください。

比較的原因が判別しやすいハンチングですが、実際にオーバーホールをしてみたら意外なことが原因だったということもあります。

頻繁に発生をしたり、走行中にもエンジン音の不安定さを感じるようなことがあったら、車検を待たず早めにメンテナンスをしてもらった方がよいでしょう。