千葉県の房総半島には、春のツーリングにぴったりの「房総フラワーライン」という道路があります。
房総フラワーラインとは、房総半島の南の先端部をぐるっと周回するドライブロードの愛称です。
その名の通り道路脇に菜の花などの数々の花が咲く、美しい道路です。
館山市の中心に近い下町交差点を起点に、県道257号、国道410号、県道297号を海岸線沿いにつないで南房総市白浜町にある野島崎を巡ります。
さらに南房総市千倉町矢原から和田町までの行程を加えた、この合計46kmの道のりが房総フラワーラインです。
房総フラワーラインの近辺には、季節の恵みを満喫できるスポットや温泉などの施設もあります。
春にかけては菜の花が、夏になるとマリーゴールドが、そのほか、あじさいや山茶花、ポピーなどの四季折々の花々が咲き誇ります。
訪れる季節ごとに違った風景を楽しめるでしょう。
海からの心地よい風を感じながら、この絶景を味わってみてください。
房総フラワーラインからは太平洋が一望できます。
天気が良ければ大島を始め伊豆諸島の島々が見えるでしょう。
また、道路沿いには飲食店や観光スポットがいくつも点在しているため、小腹が空いた時にはいつでも御当地グルメでお腹を満たせます。
房総フラワーラインのツーリングの際は、ぜひ館山市山本にある「館山いちご狩りセンター」にも足を伸ばしてみましょう。
国道128号線沿いにあるJA安房館野支店と、その周辺のいちご園でさまざまな品種のいちごがハウス栽培されています。
とちおとめ、章姫、紅ほっぺ、かおり野といったいちごに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
館山いちご狩りセンターに行ったら、ぜひ食べ放題にも挑戦してみましょう。
30分間のいちご食べ放題が、大人1,200~1,800円で楽しめます(季節によって料金は変動します)。
房総半島の南端にある館山市には「不老山薬師温泉」という温泉があります。
海を見下ろす高台の森の中に安房自然村という施設があり、この施設内には茅葺屋根の建物があって、さらに洞窟を通ってたどり着くのがこちらの薬師温泉です。
露天風呂と内湯があって、男女別に浴場が分かれています。
こじんまりとしたお風呂ですが、岩をくり抜いて作ったような浴槽の周囲には緑が生い茂り、まるで森の中で水浴びをしているような不思議な雰囲気が味わえます。
地元の人たちにも愛されているすべすべの泉質が特徴で、バイクの運転に疲れた体を心地よく癒やしてくれるでしょう。
春の訪れを感じられる季節に、ぜひ房総フラワーラインまでツーリングに出かけてみてはいかがでしょうか。